神奈川大学化学生命学部同窓会(旧:神奈川大学工学部応用化学科・物質生命化学科同窓会)

神奈川大学化学生命学部同窓会(旧:神奈川大学工学部応用化学科・物質生命化学科同窓会)Blogです

神奈川大学応用化学科同窓会 設立の趣意

 各位

                   同窓会第3期会長 市原 泰夫 
                       同 副会長 吉田 義隆 
                       同 副会長 関根 康生 

    神奈川大学応用化学科同窓会
                 設立の趣意

拝啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
 さて、神奈川大学応用化学科は1959年7月20日に設立認可を受けて以来、40有余年の伝統ある学科として発展してまいりました。 この間、質実剛健・積極進取をモットーとする教育のもと、多数の優秀な人材を世に送り出してまいりました。現在もその精神は受け継がれ、絶えず社会の要求に応えながら化学の専門分野の発展に寄与するとともに、新しい発想と豊かな想像力を持つ有為で多才な学生を育成し、社会に貢献することを教育の目標としています。
 ご承知のとおり神奈川大学自体大きく発展し、六角橋および平塚キャンパスの他、中山キャンパスに附属中・高等学校を有する中堅の大学となりました。大学には昼間部として6学部16学科、夜間部として3学部5学科、さらに大学院として7研究科を配しております。また、六角橋キャンパスは神奈川大学キャンパス再開発事業に基づき2年前にリニューアルし、応用化学科のあった4号館に代わり、敷地内に地上8階建ての23号館を新築いたしました。現在、応用化学科はこの7,8階を使用しております。この新キャンパスは、横浜と新横浜の中間の小高い丘の上に位置し、交通の利便性や教室の設備等の充実と使い易さから、学会開催の好地として広く学識者の認知するところとなっております。しかし多くの学会が開催されるようになった理由は、もちろん大学としての研究レベルの高さが世に認められるようになったことに他なりません。
 設備面で充実した今、さらに質の高い教育を目指し、私学のトップクラスの大学、応用化学科へと発展させたいと願うのは大学に籍を置く教職員、在校生のみならず、全卒業生の方々の率直な想念であろうと思います。また、皆様の中にも正月の箱根駅伝をはじめとする母校関係者の活躍に胸が熱くなる思いを経験された方も多くいらっしゃると思います。皆様が卒業された工学部は現在、全学のなかでも活発に教育・研究活動を行っている学部であると認められるに至っております。その中でも応用化学科においては、研究の学術論文および学会発表件数が多数に上り、文部科学省科学研究助成金の採択率が高いことなどが特色のひとつに挙げられます。応用化学科の優れた研究・教育活動につきましては、専門分野の学識者から良好な評価を得ておりますが、残念ながら受験生やそのご父母の方々に広く認知されるには至っておりません。
 大学を良くするためには教職員の努力は勿論ですが、それには限界があります。卒業生一人一人が神奈川大学の卒業生としてのプライドと母校に対する愛情を持ち、実社会で個々の活躍が一様に認められるようになる時が、一流の私学としての出発点であるように思われます。
 このような背景の中、応用化学科は平成15年3月に第1期卒業生97名を社会に送り出してから40周年を迎え、その間6000有余名の卒業生を輩出してきましたが、同窓会の組織はなく、応用化学科としての節目を記念する行事すら開催できない状況にありました。同窓会組織は、学科の進展を継続的に維持して行く重要な役割を有します。場合によっては社会の要求を大学に反映させるべく、教育に対する客観的な第三者評価(外部評価)者として、現実に合致した教育目標の設定や達成度などについてもフィードバックをかけることが、教育現場に求められるような時代になってまいりました。
 こうした中、応用化学科の発展とこれが維持後援を計ることはもとより、同学科全卒業生相互の親睦と、会員相互の連携を大切にし、善意の活動により、学校法人神奈川大学およびその校友会である(社)宮陵会との連携を保ちながら同窓会を設立する機運が生じ、平成15年9月6日に本同窓会の設立にこぎつけました。これを機に、夫々の卒業年次の人々が共通の意識のもとに、年に一度はその学び舎に戻り互いに語り合うことで、より高度な神奈川大学の発展に対しての一石あるいは核になれるよう協調しあう場として会を利用できるよう、会を運営しております。
 応用化学科は、平成18年度に物質生命化学科へと学科名称を変更しましたが、応用化学科設立当初の教育理念「新しい発想と豊かな想像力を持つ前途有為な学生を育成する」は、堅持され、更なる発展を遂げてゆくものと思われます。
 本同窓会も設立から5年目を向かえ、会長・副会長の交代を行い、今後も有志役員とともに鋭意活動してまいります。来年度以降の運営につきましては、総会の場にてお計りしたいと思います。同窓会役員一同は、微力ながら物質生命化学科(応用化学科)の発展に尽力して行く所存でありますので、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。